ボウズハゼが奇岩登り

和歌山県古座川町の「滝の拝」で岩をよじ登るボウズハゼ=5日

 和歌山県古座川町の観光名所「滝の拝」で“清流のクライマー”とも呼ばれるボウズハゼの岩登りシーズンが始まった。奇岩が連なる高さ約8メートルの滝を、同じハゼ科のヨシノボリと競うように、上流を目指して懸命に岩をよじ登っている。

 滝の拝は古座川支流の小川にある。大きいものでも約10センチの小さなハゼたちが小刻みに体を動かし、餌の多い上流へ向かっていくという。

 和歌山県立自然博物館=同県海南市=によると、ボウズハゼは頭が丸みを帯びた姿から名付けられた。腹びれと口の吸盤を使って岩を登る。岩登りは夏の風物詩で例年9月中ごろまで観察できるが、今年は渇水と猛暑の影響で数が少なくなっているという。

最新記事
特捜取り調べ、一部不適正と認定
除染土処分「着実に前進させる」と官房長官
女性退勤数分前に男の姿
参院選総括、9月2日公表へ
東京株式 26日10時