気象庁は25日、次期気象衛星「ひまわり10号」の運用開始が、予定していた2029年度から30年度に遅れると発表した。線状降水帯や台風の予測精度を抜本的に上げるとされる、高性能センサーの部品製作が遅れているため。打ち上げ予定も28年度から30年度になった。
気象庁は、線状降水帯の半日前予測を29年から市町村単位で発表するなど、新たな情報を導入する予定だ。10号の技術を踏まえたもので、遅れが懸念されるが、担当者は「人工知能(AI)など他の技術を活用し、影響を最小限にする」とし、現状では予定通りの導入を目指すとしている。