人工知能(AI)や半導体など重要技術で最先端の開発を担う人材を、大学と民間企業の連携強化を通じて育成する事業を文部科学省が始めることが25日、分かった。政府と産業界で基金をつくり、学生や企業の若手研究者が互いの知識と技術を共有して進める共同研究を支援する。2026年度予算の概算要求に関連費用を計上する。
経済安全保障にも関わる重要技術は世界で開発競争が激化している。
新設する「産業革新人材事業」では、重要技術関連の研究で実績のある大学と企業の共同研究プロジェクトを公募。五つ程度の分野で各2~3件を採択し、基金を使って人件費や人材交流の費用を5~6年間支援する。