性の悩み、気軽に相談を

展示内容を紹介する筑波大付属病院の医師の西田恵子さん(手前右)=6月、茨城県つくば市

 茨城県つくば市の筑波大付属病院で、産婦人科医が10~20代の若者向けに、生理や病気といった性の悩みを気軽に相談できる場をつくろうと注力している。同院医師の西田恵子さんは、中高生ら若年層は婦人科受診に心理的なハードルがあるとし「ちょっとした困り事も話せる身近な場所をつくりたい」と意気込む。

 6月、同院の敷地内でイベント「ふらっと、さんふじんか」が開かれた。避妊方法や産婦人科の診察内容などを紹介するパネルを展示し、西田さんが来場者の質問に答えるなど終始和やかな雰囲気。友人と訪れた筑波大1年の山本光穂さん(18)は「専門の先生と気軽に話せる場があると安心する」と笑顔だ。

 イベントは2023年に筑波大の学園祭に出展したのが始まりで、6月が3回目。生理痛に苦しむパートナーのため相談に訪れた男性もいたといい、より多くの人が来られるようにと、初めて学外での実施にこぎつけた。

 西田さんと一緒に活動する同院医師の天神林友梨さんは「手遅れになる前に来てほしいという思いがあった」と話す。

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