COP30で宿泊先確保難航

COP30が開催されるブラジル北部で建設中のホテル=7月、ベレン(ロイター=共同)

 【リオデジャネイロ共同】11月に国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)が開かれるブラジル北部ベレンでホテル代高騰が続き、各国政府代表団の宿泊先確保が難航している。地元メディアは22日、出席を想定する196カ国のうち、宿泊先が決まり参加が確定したのは日本を含む47カ国にとどまると報道。無事に開催できるかを危ぶむ声が広がる。

 アマゾン川の河口に位置するベレンは宿泊施設の数が限られ、ホテルなどの料金が急騰。民泊や改装したラブホテルは1泊350ドル(約5万1千円)以上となっている。

 途上国を中心に不満が噴出し、国連はブラジル政府に宿泊費の一部負担を要請したが、ブラジル側は拒否したという。

 ベレンではアパートの部屋を高い料金で各国の代表団らに貸し出そうと、大家が借り主を強制的に退去させる問題も起きている。国内外から開催地の移転を求める声が上がるが、COP事務局は移転の可能性について否定を続けている。

 オーストリアのファンデアベレン大統領は費用高騰を理由に欠席を決めた。

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