終戦直後、南樺太(現ロシア・サハリン南部)からの引き揚げ船3隻が、北海道・留萌沖で旧ソ連軍とみられる潜水艦に攻撃され、約1700人が死亡・行方不明となった「三船遭難事件」を巡り、留萌市の港湾建設会社が沈んだ小笠原丸とみられる船の動画撮影に成功した。事件から80年の22日、市内では遺族らが慰霊祭を行った。
東大名誉教授らのチームが作成した海底に沈む2隻の立体図を基に、留萌市の「白鳥建設工業」が今月11日に撮影した。増毛港から約8キロ、水深約58メートルで水中ドローンを使用。海藻や貝類が堆積した船体や攻撃で開いたと思われる穴、窓とみられる部分が確認できた。船名は見えなかった。