オーストラリアのプロサッカーで賭博結果を操作した罪に問われた檀崎竜孔被告に22日、有罪判決が出た。日本人選手が関わった前代未聞の事件。檀崎被告のプロ復帰にはいばらの道が待ち受ける。専門家は故意に反則カードをもらうことは選手の罪悪感が比較的少なく「困窮した選手が不正の誘惑に陥りやすい」と指摘する。
Jリーグには有罪判決を受けた人の復帰を直接妨げる決まりはないが、規約で「試合の結果に影響を与える不正行為」を禁止。「そういう選手とクラブが契約するかといえば、かなり難しい」(リーグ関係者)といった声が聞かれる。
檀崎被告の弁護人が主張したのは、主力選手の檀崎被告が実際は経済的困難を抱えていたということだ。2023年の移籍に伴う違約金380万円相当は自腹だった。希望を膨らませ入団したはずのウエスタン・ユナイテッドでは給与支払いが滞った。
メルボルン大のジャック・アンダーソン教授は、反則カード操作は「魅力的な手口だ」と話す。八百長試合と違い「友人だけにこっそり教え、賭けてもらうことができる」。