群馬県の山本一太知事は21日の記者会見で、1985年に520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故の遺族から、関連記録を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録する後押しを求める要望書を受け取ったと明らかにした。「県として何ができるか検討したい」と語った。
世界記憶遺産は、貴重な文書などの記録物の保存や活用を目的としたユネスコの事業で、登録可否の審査を受けるには国の推薦が必要。
遺族の中に、事故の教訓を次世代に継承しようと登録を目指す動きがある。山本氏は「愛する人を突然失ったご遺族が、事故の風化を防ぎたい気持ちはよく分かる」とも述べた。