秋田県は21日、県内で20日に降った大雨により、緊急安全確保が出された仙北市などで住宅17棟の浸水被害を確認したと発表した。さらに増える可能性がある。大館市や北秋田市などの田畑計約190ヘクタールも冠水した。
県によると、床上浸水は仙北市5棟、北秋田市と鹿角市で各1棟。北秋田市と大館市では計10棟が床下浸水した。けが人の情報はない。また田んぼ121ヘクタールとソバ畑70ヘクタールが冠水し、被害額を調査している。
仙北市は21日午前、市内の桧木内川が氾濫したとして一部地区に出していた緊急安全確保を解除した。住民らは住宅に流れ込んだ泥をかき出すなどの作業に追われた。県内に出ていた避難指示も全て解除された。
JR東日本によると、秋田新幹線は盛岡―秋田間で始発から区間運休し、正午ごろに運転を再開した。在来線も運休や運転見合わせが出て、計約9600人に影響した。
秋田地方気象台によると、21日午前0時半までの大館市の24時間降水量は201ミリとなり、統計開始以降最も多かった。