大阪府の吉村洋文知事は21日、大阪・関西万博の会場で小泉進次郎農相の視察に同行した。約2時間半の全行程で行動を共にし、記者団の前では「希有な政治家」「改革の魂を持っている」と互いに持ち上げた。吉村氏が代表の日本維新の会には自民、公明両党連立政権への参加容認論もある中、「ポスト石破」の一人と目される小泉氏との蜜月ぶりを印象付けた。
万博会場視察の同行は小泉氏側の要望に対し、吉村氏が応じて実現した。閣僚視察の行程に同行したのは初めてで、会場内で昼食を取った後、食にまつわるパビリオンや府と大阪市が出展する大阪ヘルスケアパビリオンを訪問。大屋根リングにも上った。
2025年予算の対応を巡って野党に連立入りを打診すべきだと語っていた小泉氏は「今でもその思いは変わらない」と強調。吉村氏は現時点での連立入りを重ねて否定しつつ「与党であれ野党であれ、同じような考えを持つ皆さんとは協力して政治を前に進めたい」とも語った。