神戸市中央区のマンションで住人の会社員片山恵さん(24)が刺殺された事件で、男が帰宅する片山さんをエレベーター内で襲ってから数分以内に現場から立ち去ったことが21日、捜査関係者への取材で分かった。男は片山さんが倒れていた6階から階段を下りて逃げたとみられ、兵庫県警が足取りを捜査。片山さんの勤務先の保険会社にも話を聴き、トラブルの有無などを調べている。
捜査関係者によると、20日午後7時22分、マンション住人が「女性の悲鳴が聞こえた。エレベーター内で男が女性を羽交い締めにしている」と110番。刃物のような物を持つ20~30代ぐらいの男を目撃していた。
その直後、似た男と3、4階付近の階段ですれ違ったと別の住人が県警に証言。そのまま6階に上がるとエレベーターの近くで片山さんが血を流して倒れており、午後7時25分に110番した。
襲われた片山さんの腕に、抵抗した際にできる防御創があったことも判明。防犯カメラには片山さんが1階のオートロックの入り口を通過後、続くように入る男が写っていた。