大阪市中央区の繁華街・道頓堀のビルで消火活動中の消防隊員2人が犠牲になった火災を巡り、市消防局は21日午前、当時の状況を検証する事故調査委員会の初会合を市内で開いた。火災では2棟計約100平方メートルを焼損。どちらも過去に消防法令違反を指摘されていた。調査委は隊員の安全確保策に関する妥当性を確認、原因究明を本格化させる。
調査委は橋口博之消防局長を委員長とし、局内の9人で構成。橋口局長は冒頭、正確で徹底的な原因究明と組織を挙げた再発防止策を求めた。
2人はボンベをかつぎ7階建てのビルで活動中だった。5階の天井が崩落し、逃げ道を失って取り残されたとみられている。