【ワシントン共同】米FRBは20日、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表した。参加者は、トランプ政権の関税強化に伴う経済活動とインフレへの影響は「依然として不透明だ」と指摘。参加者の過半は、インフレの上振れリスクの方が雇用情勢の悪化懸念よりも大きいと警戒感を示した。
政策金利の引き下げは景気を刺激するが、物価上昇を加速する恐れもある。このため、インフレ再燃への警戒が強ければ、早期の利下げに慎重になる傾向がある。
FRBは7月会合で、5会合連続となる政策金利の据え置きを決めた。ただボウマン副議長とウォラー理事の2人は、0・25%の利下げを主張して反対した。