秋田・仙北で大雨、河川氾濫

秋田県仙北市で大雨のため壊れた桧木内川に架かる橋(手前)と崩れた道路(奥)=20日午後3時25分

 秋田県仙北市は20日、大雨により市内を流れる桧木内川が氾濫したとして、周辺の西木町上桧木内地区に緊急安全確保を出した。13世帯の26人が家屋などに取り残され、全員の安全が確認されている。県は同市に災害救助法の適用を決めた。

 緊急安全確保が出されたのは185世帯、378人で、避難指示の対象は511世帯、1055人。複数の道路が通行止めとなり、市は避難所を設置した。鹿角市や北秋田市も避難指示を出した。

 県は災害対策本部を設置。20日午後3時時点でけが人の情報はなく、仙北市と鹿角市で計5件の建物への浸水被害が確認されたとしている。今後、さらに増える可能性がある。

 増水した桧木内川では濁流が堤防を越え、橋が壊れたり、小さな店舗が流されたりするなどの被害があり、水が引いた後も一帯は泥だらけになっていた。

 秋田地方気象台によると、仙北市桧木内で19日午前6時~20日午後6時の降水量は264ミリに上った。気象台は秋田県に大雨警報と洪水警報を、仙北市などには土砂災害警戒情報も発表した。

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