アフリカ経済成長へ30万人育成

第9回「アフリカ開発会議(TICAD)」の開会式で演説する石破首相=20日午後、横浜市(代表撮影)

 日本主導でアフリカの発展について議論する第9回「アフリカ開発会議(TICAD)」が20日、横浜市で開幕した。石破茂首相は開会式で演説し、アフリカの経済成長に向け「今後3年間で30万人の人材育成を実施する」と表明した。若者や女性の能力向上や雇用確保を進める。経済連携強化のため、産学官による検討委員会を新設する方針も明らかにした。

 開発会議は2022年にチュニジアで開催して以来となる。今回は22日までの日程で、アフリカの約50カ国の首脳らが参加。最終日に成果をまとめた「横浜宣言」を採択する。

 首相は演説で「官民が連携し、民間主導の投資を強化する」と訴えた。ただ支援総額は示さなかった。インド、中東諸国と連携してアフリカの経済成長を後押しする新たな構想「インド洋・アフリカ経済圏イニシアチブ」を提唱した。

 金融面では、アフリカ開発銀行と協調した最大約55億ドル(約8100億円)の融資に言及。アフリカ諸国の債務問題に対し、透明性向上に向けて日本が主導的な役割を果たしていくと語った。

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