JR九州は20日、2024年度の利用状況を発表した。1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)が千人未満だったのは、指宿枕崎線をはじめとした11路線12区間で、いずれも営業損益は赤字だった。千人未満は事業者や沿線自治体が存廃などを議論する協議会の設置目安となっている。
11路線12区間の赤字額は単純合算で、計約39億3200万円だった。輸送密度が一番低かったのは指宿枕崎線の指宿―枕崎間の216人で、JRが発足した1987年度から77%減った。赤字額は日南線の田吉―油津間が6億5600万円と最も大きかった。