【ニューデリー、北京共同】中国の王毅外相は19日、訪問先のインドでドバル国家安全保障補佐官と会談し、係争地を抱える両国の国境画定の早期決着を探る専門家グループや、効果的な国境管理を進めるための作業部会設置で合意した。インド外務省が発表した。18日の外相会談では関係改善に向け経済交流を促進することを確認した。
王氏はジャイシャンカル外相との会談で直行便の早期再開のほか、観光や商用などのビザ発給円滑化、貿易促進などで一致。中印は5年前に係争地で起きた軍の衝突により関係が悪化したが、トランプ米政権との関税政策を巡る溝も背景に、改善に向けた取り組みを進める姿勢を鮮明にした。