米大統領、負の歴史展示見直しを

スミソニアン協会が運営する博物館で行われた黒人解放運動に関する展示=4月4日、米ワシントン(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は19日、首都ワシントンでスミソニアン協会が運営する博物館の展示について「いかにこの国がひどかったか、奴隷制が悪かったかばかりが議論されている」と批判し、負の歴史に焦点を当て過ぎていると不満を示した。「こんなことは許されない」と述べ、見直しをさらに進めるため関係者に調査を指示したと明らかにした。

 政権は12日付の書簡でスミソニアン協会に対し、展示内容をトランプ氏が重視する「米国は特別な国」との歴史観に沿うものに変更するよう求めている。米国が歩んできた負の側面を紹介する展示や記述が削減され、バランスが失われかねないとの懸念が出ている。

 トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)で、博物館に対し「大学と同じプロセス」を開始するとした。具体的な中身は不明。米政権は多様性・公平性・包括性(DEI)の推進策を取っている大学を調査し、助成金削減などの圧力をかけて見直しを迫っている。

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