【独自】占領軍兵士性接待で警察が内規

新潟県立文書館で見つかった「連合軍進駐関係綴」

 太平洋戦争終結直後、各地に設置された占領軍兵士を性接待する慰安施設を巡り、設営条件や女性の募集・管理に関する内規を記した新潟県警の公文書が、19日までに見つかった。17歳未満や既婚女性を対象外とする条件や、衛生面の留意事項を記載。旧内務省が全国の警察に設置を指示したことは知られているが、識者によると、地域の警察による詳細な規則が明らかになるのは初めてで、貴重な資料という。

 旧内務省は敗戦から3日後の1945年8月18日に「外国軍駐屯地における慰安施設」に関する通達を極秘で発出。全国の警察が民間業者と協力するなどして開設を進めた。

 今回見つかった文書は新潟県警津川署が1945~46年度に作成した「連合軍進駐関係綴」。約600ページ中、少なくとも22ページに慰安施設に関する記述があった。県立文書館が特定歴史公文書として保存していた。

 文書には県警察部長が45年9月19日、各署長に宛てた通達が含まれており、日本人を対象とした慰安娯楽施設の設営を「徐々に戦前に復帰させる」とした。

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