囲碁の日本棋院は19日、現役最年長棋士で98歳の杉内寿子八段が20日付で引退すると発表した。最後の対局は不戦敗となった第74期王座戦予選で、その時の98歳4カ月4日は最年長対局記録。引退に伴い、21日付で女性初の九段に昇段する。
杉内八段は夫の故杉内雅男九段と共に長く現役を続けた。昨年4月の第51期天元戦予選で、雅男九段の97歳0カ月13日を上回る97歳1カ月5日で対戦し、公式戦対局の最年長記録を樹立。その後も更新し続けていた。
杉内八段は静岡県出身。1942年にプロ入りし、女流名人4連覇などの実績がある。