週刊新潮コラム「変見自在」終了

「週刊新潮」8月28日号

 作家の深沢潮さんが「排外主義を助長する」と抗議していた「週刊新潮」の連載コラムが、今週発売の8月28日号で終了することが19日分かった。筆者の作家高山正之さんと編集部で協議し、決まったという。新潮社は「筆者とのやりとりについては公表しておりません」とし、判断の経緯を明らかにしていない。

 問題のコラムは連載「変見自在」の7月31日号掲載分。「創氏改名2・0」と題して外国人の日本国籍取得を巡り、朝鮮半島にルーツのある深沢さんらを「日本名を使うな」などと攻撃した。最終回で、高山さんは抗議に言及していない。

 コラムの終了について、深沢さんはコメントしていない。

 深沢さんは8月4日に記者会見し、新潮社に謝罪を要求。同社は「出版社として自らの力量不足と責任を痛感しております」とするコメントを公式サイトに掲載した。

 一方で同社は深沢さん側への12日付の文書で、差別的かつ人権侵害に当たるようなコラムを掲載する考えはなかったと回答している。

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