道頓堀火災、安全確保は

火災が発生した大阪・道頓堀のビルで作業する消防隊員=18日午後3時23分

 大阪・道頓堀で18日に発生したビル火災では、6階部分などが崩落し、死亡した大阪市消防局の隊員2人が逃げられなくなった可能性が浮上した。専門家は避難経路の確保や装備品などで、安全が守られていたのか「検証が必要」と指摘した。

 隊員の死亡を受け、横山英幸市長は「不幸な事故で終わらせず、再発防止に努める」と市役所で記者団に強調した。市消防局は今後、調査委員会を設置し、対応の妥当性を検証する方針。

 横山氏によると、崩落した6階部分には他にも複数の隊員がいた。崩落で2人が出口方向に逃げられなくなった可能性があるという。「一刻も早い消火のために取った現場対応の結果、不測の事態になった」とも語った。

 ビルの消火活動について、公益財団法人「市民防災研究所」の坂口隆夫理事は「取り残された人の救助など明確な目的があり、安全性が確保されている場合にのみ、屋内進入して活動するのが大原則」と指摘する。

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