PFASとの格闘、映画に

ドキュメンタリー映画「ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう」の舞台あいさつに登壇した平良いずみ監督=7月、那覇市

 全国各地の水道水などから有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題を巡り、水質汚染の解消に向けて尽力する女性たちの姿を追ったドキュメンタリー映画「ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう」の公開が始まった。7月に沖縄の一部で先行上映され、今月16日の東京を皮切りに、全国で順次公開される予定。

 映画では、世界各地の母親らがPFASの深刻さに気付き、活動を進めた様子に迫る。平良いずみ監督は「声を上げないと命や人権は守れない。まずは関心を持って」と映画の意義を語る。

 「ウナイ」は沖縄の方言で「女性たち」を意味する。沖縄では、PFASという言葉が日本で広く知られていなかった2016年に、那覇市など7市町村に給水している米軍基地近くの浄水場で検出したと、県が水質調査の結果を発表した。

 嘉手納基地の一部が位置する同県北谷町に暮らす同町議の仲宗根由美さんは「(県の発表から)9年たっても汚染源が特定されていない」と問題提起し「遠くで起きている誰かの話ではなく、皆さんの身に起きている話だ」と訴える。

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