若手離職防止へ特命チーム発足

愛知県新城市役所で、職場環境の改善について話し合う特命チーム「Z世代課」のメンバー=7月

 愛知県新城市は、若手職員の離職を防ぐ取り組みの一環として、市役所の職場環境改善を目指す特命チーム「Z世代課」を6月に発足させた。メンバー全員が30歳未満。若手職員へのアンケートなどを踏まえ、市長への提言をまとめる予定だ。「課長」の加瀬川雄貴さん(27)は「同世代が働きたいと思える市役所にしたい」と意気込む。

 「仕事が特定の人に偏りがち」「気軽に相談できる場がほしい」。7月下旬、市役所会議室にZ世代課の5人が集まり、アンケートの回答内容を基に職場の課題について話し合った。

 メンバーの所属先は観光課や税務課などばらばら。日々の業務の傍ら、打ち合わせを重ねる。

 Z世代課の発足は、自己都合による退職の増加がきっかけだ。約10年前は年2人程度だったが、2024年度は18人が市役所を去った。うち5人が勤続10年未満という。

 下江洋行市長(60)は、価値観の多様化が進む中で「上意下達で、職員に同質化を求める組織文化では今は通用しない。時代に合わせて変える必要があった」と意義を強調する。

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