東京電力福島第1原発事故により約11年半の全町避難を強いられた福島県双葉町の交流施設に17日、町内に住む子どもたちが店員を務める1日限りの「かき氷屋」がオープンした。復興途上の古里で楽しい夏休みの思い出をつくろうと、町民の有志が企画。店内には「イチゴミルク一つ!」などと元気なかけ声が響いた。
イベントには2~12歳の13人が参加。かき氷作りのほかレジ打ちや注文の聞き取りなどに挑戦した。
町には開校中の学校や遊具がある公園はまだない。発案者の主婦高久田祐子さん(50)は「町のほとんどの子どもが参加してくれた。たくさん思い出をつくって、心から古里だと思える場所になってほしい」と話した。