老朽化の「長嶋ねぶた」存続模索

千葉県佐倉市の商業施設に展示されている「長嶋ねぶた」=7月

 今年6月に亡くなったプロ野球元巨人の長嶋茂雄さんの故郷・千葉県佐倉市で、約10年前に作られた長嶋さんをモデルにしたねぶたが老朽化による存続の危機にさらされている。地域の祭りで愛されてきたものの、損傷が激しく解体も視野に。優しいまなざしを持つ珍しい作品の「永久に不滅」を目指し、関係者が保存方法を模索している。

 「長嶋ねぶた」は高さ約2mで、同市の商業施設「レイクピアウスイ」3階に展示されている。背番号3のユニホームでバットを構え、隣の竜が手に持つボールを今にも打ちそうな姿は、現役時代をほうふつとさせる。

 例年8月の祭りに登場するなど地域の象徴的存在だったが、和紙が破れ、内部の発光ダイオード(LED)電球が切れるなど老朽化が顕著に。新型コロナウイルス禍で19年を最後に運行はなく、6年ほどは展示されたまま。このままでは解体も免れないという。

 ねぶたの所有者である市と協議を続ける臼井ショッピングセンター協同組合の鳥羽敏彦理事長は、保存に向けクラウドファンディングを活用したい考えだ。

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