【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)の外相に当たるカラス外交安全保障上級代表は16日、ロシアがウクライナ侵攻について「近い将来に終わらせようという意思を全く持っていないのが現実だ」とし、米ロ首脳会談で停戦に向けた具体的な考えを示さなかったロシアのプーチン大統領を批判した。
カラス氏は「戦争の根本的原因は、ロシアの帝国主義的な外交政策にある」と言明し、ウクライナや欧州に責任があるとのプーチン氏の主張を一蹴。ロシアは「戦争を続けられないと実感するまで、戦争を終わらせることはない」とし、EUとして対ロ経済制裁を強化し、ウクライナ支援を続ける考えを改めて示した。