北海道、三船遭難事件悼み送り火

「三船遭難事件」の犠牲者を悼み行われた送り火と演奏=16日夜、北海道留萌市

 終戦直後、南樺太(現サハリン)からの引き揚げ船3隻が、北海道・留萌沖で旧ソ連軍とみられる潜水艦に攻撃され、約1700人が死亡・行方不明となった「三船遭難事件」を巡り、市民らが16日、留萌市の海岸で犠牲者を悼み、送り火を行った。岩場に並べた200個のろうそくをともし、海に向かって黙とう。琴などの演奏も行われた。

 1984年に市民が始め、今回で42回目。今回は地元の高校生も準備やチラシ配りを手伝ったといい、長年携わる同市の浜田敏之さん(58)は「若い世代につないでいければ」と話した。

 事件は45年8月22日に発生。樺太・大泊で避難民を乗せ、小樽港に向かっていた3隻が攻撃された。

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