検事総長談話提訴、9月に延期

袴田巌さん

 1966年の静岡県一家4人殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(89)の弁護団は15日、畝本直美検事総長の談話で袴田さんの名誉が傷つけられたとして国に損害賠償を求め、静岡地裁に起こす予定だった訴訟を、当初の18日から9月11日に延期すると明らかにした。準備が間に合わなかったため。一審の静岡地裁で死刑判決が言い渡された日に合わせて提訴する。

 弁護団は、昨年10月の控訴断念時に「判決は、理由中に多くの問題を含む到底承服できないもの」などと表明した談話は、袴田さんを犯人視し名誉を毀損したと主張。国に約500万円の賠償を求め提訴すると今年7月に発表していた。

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