九電が通報連絡改善へ

九州電力玄海原子力発電所

 九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)で7月、上空にドローンとみられる三つの光る物体が目撃されたことを受け、九電が通報連絡の改善策をまとめて原子力規制委員会に提出したことが14日分かった。目撃から通報までの手順や時間の目安を決めて即時に対応するとしており、規制委は内容を検証する。

 九電によると、7月26日午後9時ごろ、原発の警備員が光る物体を目撃したが、規制委への連絡は約45分後だった。規制委は当初、九電からの情報を基にドローンと断定して広報し、後に訂正した。西山勝社長は31日の記者会見で、発生当初の連絡体制に課題があったとの認識を示していた。

 九電が提出した資料によると、核物質防護に影響する事案が発生した場合の手順や対応時間を明確にするほか、国などに正確に伝わるよう確定情報か不確定情報かを詳しく説明するとしている。

 光る物体は午後11時前に確認されたのが最後で、県警が特定を急いでいる。通報当時、玄海3、4号機は営業運転中だったが異常はなかった。1、2号機は廃炉作業中。

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