ミャンマーで遺骨調査再開

8日、バンコクで取材に応じる井本勝幸さん(共同)

 【バンコク共同】第2次大戦中のインパール作戦などで死亡した旧日本兵の遺骨収集活動をしているバンコク在住の井本勝幸さん(60)=福岡市出身=が8月、ミャンマーでの遺骨調査を再開した。新型コロナウイルス感染拡大や軍事クーデターで中断を強いられていたが「遺族にも、当時を知る証言者にも残された時間は少ない。最後のチャンスだ」と語る。

 ミャンマーでは2021年のクーデターで発令された非常事態宣言が7月31日に解除され、井本さんはこれをきっかけに北西部チン州ティディムで調査を再開。10月には北部ザガイン地域モールーでも調査を始める予定だ。

 隣国タイ北西部メホンソン県と北部プレー県では24年12月までに新たな埋葬地を特定できており、ミャンマーでも進展が期待される。

 当時のビルマ(現ミャンマー)を占領した旧日本軍は1944年3~7月、英領インドのインパール攻略を狙ったが、英軍に惨敗。インパール作戦では日本兵計約10万人のうち3万人以上が死亡した。ミャンマーでは日本人約13万7千人が死亡したとされている。

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