伊東市長、質疑2時間かみ合わず

静岡県伊東市議会の百条委員会で証人尋問に応じ、確認のために東洋大の卒業アルバムを受け取る田久保真紀市長(右)=13日午前

 静岡県伊東市議会の調査特別委員会(百条委員会)で13日、証人尋問に臨んだ田久保真紀市長。市広報誌で大学卒業と紹介した経緯などに関し、終始詳しい説明を避けた。「卒業証書」とされる書類を議長らに「約19・2秒ほど見ていただいた」と証言し「チラ見せではない」と反論すると、場内から失笑も。2時間あまりの質疑はかみ合わなかった。

 午前10時過ぎ、弁護士と共に入室した田久保氏は椅子に浅く腰かけ、まっすぐ前を見据えて、委員である市議の質問に耳を傾けた。「質問の意図が分からない」と委員の市議に注文を付けたり、回答について背後に座る弁護士に意見を求めたりする場面もあった。

 尋問した委員の一人は、卒業証書のコピーや卒業アルバムの実物を示し、同じものを持っているかと問いかけたが「確定したことは言えないが、問題はないのではないか」などとはぐらかした。

 尋問は2時間余りで終了。傍聴した同市の高校2年の男子生徒(17)は「質問と答えがちぐはぐな印象だった。(百条委に)出てきたことは評価できる」と話した。

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