「脱アルコール製法」ビール続々

ノンアルコールビールの製法の違い

 国内外の酒類メーカーが「脱アルコール製法」で造ったノンアルコールビールの販売を強化している。本物の酒に近い味を再現する製法で、新たな潮流と言える。海外で先行して広がり、日本ではアサヒビールが導入した。ビール以外のサワーでも脱アルの商品が登場しており、楽しめる選択肢が増えていきそうだ。

 アサヒは昨年4月、脱アル製法を採用した「アサヒゼロ」を家庭向けに全国で発売。「本物のビールに近い」と好評で、今年3月には業務用の販売も始めた。

 低温、低圧の状態で効果的にアルコールを除去する欧州の製法を採用し、2020年に設備を導入して開発を進めた。アルコールを抜く前のビールを、通常よりも濃厚でうまみ成分が多いものにするなどの工夫を重ねた。

 国内のノンアルビールの多くは、さまざまな原材料を調合して味をビールに似せることが多い。一方で、海外では一度醸造したビールを脱アルする製法が広がる。

 サントリーはノンアルサワーやカクテルなどのベース飲料「ZEROPPA(ゼロッパ)」を9月から飲食店向けに展開する。

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