【モスクワ、北京共同】ロシアのプーチン大統領が12日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と電話会談した。北朝鮮メディアによると、金氏はプーチン氏が取るあらゆる措置を「今後も全面的に支持する」と述べた。ロ朝首脳の電話会談が発表されるのは極めて異例。ロシアのウクライナ侵攻が議題となる15日の米ロ首脳会談を前にロ朝が結束を確認し、トランプ米大統領主導で進む展開をけん制した形だ。
ウクライナに侵攻するロシアに対し、北朝鮮は軍部隊を派遣するなどして支援をしてきた。ロシア大統領府によると、プーチン氏はトランプ氏との会談に関する情報を金氏に伝達した。
ロ朝双方によると、プーチン氏は朝鮮半島が日本の植民地支配から解放されて15日で80年となることを祝福した。金氏は、ソ連軍が侵略者との戦いで果たした役割を記憶していると述べ、15日はロシアと共通の祝日だと強調した。
プーチン氏は米ロが首脳会談開催で合意して以降、中国やインド、南アフリカ、ブラジルなど友好国の首脳に電話で状況を説明している。