米、ロシアとの終戦合意に否定的

記者団の質問に答えるレビット米大統領報道官=12日、ワシントンのホワイトハウス(ゲッティ=共同)

 【ワシントン、キーウ共同】レビット米大統領報道官は12日の記者会見で、15日に開催する米ロ首脳会談でのロシアとウクライナの戦争終結に関する合意成立に否定的な見解を示した。合意には「当事国双方が必要だ」と述べた。ロシアのプーチン大統領から話を聴き、戦争の終結方法に理解を深めることが目的だと語った。ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、ロシアが停戦条件に挙げたとされる東部2州からの軍撤退を拒否した。

 トランプ政権には頭越しの合意を警戒するウクライナと欧州の懸念を打ち消し、会談の成果に対する過度な期待にくぎを刺す意図がありそうだ。

 レビット氏は、首脳会談の開催地は米アラスカ州の最大都市アンカレジだと発表。会談はプーチン氏が要請し、トランプ大統領が応じたと説明した。参加するのは「一方の戦争当事国」のみだと述べ、ゼレンスキー氏は出席しないと示唆した。

 一方、ゼレンスキー氏は大統領府で記者会見し、東部ドンバス地域からの軍撤退は「(ロシアによる)別の地域への新たな攻勢を助長する」と訴えた。

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