6月から続く鹿児島県のトカラ列島での群発地震について、政府地震調査委員会の平田直委員長(東京大名誉教授)は12日、定例会合後の記者会見で「地震は少なくなったが、通常に比べればかなり多い」と述べた。今後、数カ月程度は有感地震が続く可能性があるとして、警戒を呼びかけた。
調査委によると、トカラ列島では6月21日から地震が活発化し、7月末までに震度1以上を2238回観測。7月3日には最大震度6弱を観測した。7月下旬ごろから減少しているが、現在も1日に数回程度起きているという。
気象庁によると、7月に震度4以上を観測した地震は全国で51回あり、うち48回がトカラ列島近海だった。