日常的に使っている言葉を入力すれば、人工知能(AI)が図書館の蔵書からあなた向けの本を探します―。富士通子会社の富士通Japan(川崎市)が開発した、AIを使った新しい蔵書検索システムがじわりと浸透している。タイトルや著者といった明確なキーワードがなくても利用者が興味を持てそうな本を提示してくれ、横浜市など10自治体の公共図書館で稼働中だ。
このシステムは「ポジティブになりたい」「健康になりたい」など、利用者が日常でよく使うような言葉を入力すると関連する書籍を示す。従来の検索ではたどり着けなかった本を見つけられる利点がある。パソコンやスマートフォンからアクセスできる。