人事院は12日、2025年度の国家公務員一般職試験(大卒程度)に8815人が合格したと発表した。前年度比16・6%増で、現行の試験体系になった12年度以降の最多を更新した。採用予定数が増えたほか、法律などの専門試験を課さず、企画立案力などを問う「教養区分」を新設したことが影響した。ただ、インフラ整備などに当たる技術系の合格者数は2年連続で採用予定数を下回った。
試験申込者数は前年度比4・9%増の2万5437人で、3年ぶりに増加。一方で倍率は2・9倍と過去最低だった。
合格者の内訳は「行政」が5846人、「技術系」が1206人、「教養」が1763人だった。