【香港共同】中国不動産大手、碧桂園の深刻な経営危機が続いている。住宅販売の減少に歯止めがかからず、香港高等法院(高裁)での債務再編を巡る審理も難航。中国政府は不動産市場のてこ入れを強化するが市況の冷え込みが続いており、再建の道は険しい。
香港高裁は11日に開く予定だった碧桂園の「清算」申し立てを巡る審理を来年1月5日に延期した。中国メディアによると、清算回避に向け、債務の株式への転換などを巡る交渉が当事者間で長引いており、延期を認めた。
碧桂園は23年10月に米ドル建て社債の利払いを期限までにできず、デフォルト状態に陥った。24年2月に一部の債権者が香港高裁に清算を申し立てた。