九州電力川内原発1号機(鹿児島県)が、東京電力福島第1原発事故を教訓に策定された新規制基準下で全国初となる再稼働をしてから10年となった11日、脱原発団体が鹿児島市で集会を開き、「原発の稼働は安全なのか。信用できるのか」と訴えた。
集会には約60人が参加した。川内原発周辺の地震などの自然災害や、老朽化によるリスクが高まっていると指摘。市民団体の向原祥隆共同代表(68)は「福島の事故で、原発を日本で動かすのは無理だと分かったはずだ」と疑問を呈した。
九電は「安全安定運転に万全を期し、地域のみなさまに安心し信頼していただけるよう、積極的な情報公開と丁寧な説明に努めていく」とコメントを出した。