ウクライナと欧州、米に対案

ロシア軍による爆撃を受けた住宅の消火に当たるウクライナの消防士ら=9日、ウクライナ東部ドネツク州コンスタンチノフカ(ゲッティ=共同)

 【キーウ共同】ウクライナと欧州は9日、英国で開かれた高官会合で、15日の米ロ首脳会談を前に、ウクライナ停戦交渉を巡る立場を米側に伝えた。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、ロシアが停戦条件として求めているウクライナ東部州の一方的な割譲を拒否。完全停戦した上でウクライナ、ロシア両軍が相互に撤退することなどを柱とする代替案を提示した。

 ウクライナ侵攻後初となるトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の対面会談を控え、ウクライナと欧州は米ロによる頭越しの合意を警戒している。米NBCテレビは9日、トランプ政権が米ロ首脳会談に合わせ、ウクライナのゼレンスキー大統領を開催地の米アラスカ州に招待することを検討していると報じた。最終決定はしていないとしている。

 同紙によると、代替案は(1)領土や和平の交渉よりも完全停戦を優先(2)ウクライナ軍が撤退する場合、ロシア軍も別の地域から撤退する(3)北大西洋条約機構(NATO)加盟の可能性を含むウクライナの「安全の保証」を確約する―ことが柱。

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