首相が禁止条約言及せず「残念」

「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に参列し、会場を後にする被団協代表委員の田中熙巳さん(手前)=9日午後、長崎市の平和公園

 日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳代表委員(93)=埼玉県新座市=は9日、長崎市の平和祈念式典に参列後、報道陣の取材に応じた。被団協が参加を求める核兵器禁止条約について、石破茂首相が式典あいさつで言及しなかったことに「政府は今までの考えを改めておらず残念だ。われわれの要求に反している」と述べた。

 田中さんは13歳の時に長崎で被爆した。日本政府は核禁止条約に参加しておらず、核保有国も入る核拡散防止条約(NPT)を重視している。田中さんは「首相は核兵器のことを本当に分かっている人ではない。核抑止力を強調することは間違っている」と語った。

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