兵庫県佐用町で2009年に20人が死亡した豪雨災害から16年となった9日、復興や風化防止を願い、犠牲者の名が刻まれたモニュメントがある町内の「復興ひろば」に献花台が設けられ、遺族や町関係者らが献花した。
避難中の孫ら家族3人を亡くした同町の小林武さん(84)は「こんなことは二度と起こらないことを願う」と声を詰まらせ、「自分の身は自分で守るしかない。自宅から避難所までに危険な箇所がないか、確認することが大事だ」と話した。
豪雨災害は09年8月9~10日、台風9号の接近により発生。川が氾濫し、増水した用水路に流されるなどした小中高生を含む20人が亡くなった。