パリで被爆写真ビラ配り

反核を訴えるビラを配る久保元治さん(左)=8日、パリ(共同)

 【パリ共同】核兵器保有国のフランス・パリで8日、長崎県諫早市の学習塾会長、久保元治さん(71)が被爆80年に合わせ、長崎の被爆者の写真付きビラを路上で配り反核をアピールした。久保さんは「良い手応えを感じた」と話した。

 久保さんは8、9両日で計80枚を配布。ビラにはやけどを負った被爆者らの写真7枚が掲載され、英語で「この地球から核兵器を廃絶しよう」などと記されている。

 8日はパリ中心部カルティエラタン地区のソルボンヌ大近くで「ノーモア・ナガサキ」などと書かれた自作のプラカードを置き、街行く人に声をかけながらビラを配った。着用する白地に日の丸入りのTシャツにも「ノーモア原爆、ノーモア・ナガサキ」と記されていた。9月下旬までフランス各地を自転車で旅する予定だ。

 昨年、自転車で欧州を旅した際に出会った人の中で、日本に行ったことがあっても広島・長崎を訪れた人はほとんどいなかったことにショックを受けた。「長崎県在住の人間だからこそ、核廃絶を訴えるしかない」と思った。

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