不明者捜索、生活への影響続く

気象庁

 記録的な大雨に見舞われた鹿児島県では9日、復旧作業が進められた。土砂で住宅が倒壊し住人女性が行方不明になった姶良市の現場では、県警と消防が捜索を継続。今年初めてとなる大雨特別警報が発表された霧島市では、川の氾濫などの影響でライフラインの寸断が続いた。9日以降も不安定な天気が続くとみられ、さらなる災害の発生にも懸念が広がる。気象庁は、引き続き厳重な警戒を呼びかけている。

 姶良市では8日、集落裏手の斜面が崩れて土砂が建物に流れ込み、住人の30代女性が行方不明になった。県警は夜通しで捜索を続け、9日午前には消防も合流。約50人態勢で臨み、重機を使って倒壊した建物の周囲からがれきを取り除いていた。建物の内部に入っていく消防隊員もいた。

 霧島市ではトラック2台が川に転落して運転手2人が軽傷となり、川があふれて住宅地に泥水が流れ込むなどの被害が出た。9日も通行止めや断水が続き、給水所が設けられた。同市隼人町では、自衛隊の給水車5台が駆け付け、多数の住民がポリタンクやごみ箱を手に列をつくった。

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