お盆休みの帰省や旅行による交通機関のラッシュが9日、本格的に始まった。日本各地へ向かう新幹線で満席が相次ぎ、空の便は多くの席が埋まった。高速道路も朝から長い渋滞が発生。海外で過ごす人も多く、出国の混雑はピークとなった。
東京駅は朝から混み合った。東海道・山陽新幹線のぞみはお盆期間、全車指定席となっており、その他の列車の自由席を求める乗客の行列ができた。ホームの暑さを避けようと、コンコースや待合室に人があふれた。大津市に父と2人で帰省する千葉県流山市の小学2年中川恵佑さん(7)は琵琶湖で水遊びを計画。「おじいちゃんやおばあちゃんに会いたい」
新大阪駅も多くの利用客が行き交った。大阪に滞在していた父親と合流し、広島へ家族旅行に向かう宇都宮市の小学5年滝村果鈴さん(10)は「学校の授業で習った厳島神社を見に行きたい」と笑顔だった。高知のよさこい祭りに出るため、仲間とそろいのTシャツで向かう堺市の主婦西尾洋子さん(75)は「6月から練習してきた。雨の予報だけど、楽しんで踊ってくる」と意気込んだ。