楽天グループが8日発表した2025年6月中間連結決算は、純損益が1244億円の赤字だった。中間期の赤字は6年連続。携帯電話事業が引き続き重荷となったが、事業収支は改善した。ただ資金調達に伴う関連収支が一時的に悪化したことで、赤字幅は前年同期の759億円から拡大した。
売上高に当たる売上収益は前年同期比10・3%増の1兆1590億円。本業のもうけを示す営業損益は66億円の赤字で、前年同期の516億円からは縮小した。インターネット通販サイトの「楽天市場」や旅行予約サイト「楽天トラベル」、銀行やクレジットカードといった金融関連の事業はいずれも堅調だった。