原水爆禁止日本協議会(原水協)系の原水爆禁止世界大会実行委員会は7日、長崎市内で被爆80年の特別集会を開いた。昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳代表委員(93)=埼玉県新座市=が長崎での被爆体験を証言。被爆者が訴えてきた核廃絶の願いを「平和賞受賞を大いに活用し、世界中に広めていきたい」と訴えた。
田中さんは、黒焦げの遺体が転がる街を歩き、伯母を荼毘に付して号泣した記憶を涙ながらに語り「あれほど悲しい思いをしたことはない。軍人志望の少年だったが、こんなことをやっていいのかと強く感じた」と振り返った。