2019年の火災で焼失した首里城正殿(那覇市)の外観の復元に向けた工事や作業が7日までに完了し、風雨から守る仮設の建物「素屋根」内で報道陣に公開された。素屋根は既に解体作業が進められ、順調なら観光客も10月末には、約6年ぶりに正殿の全貌を遠目に見ることができる見通しだ。
首里城は19年10月末に出火し、正殿を含む7棟が全焼した。国などは修復に当たり、「見せる復興」に力を入れ、正殿や周辺の復興過程を見学できるエリアを整備し、20年6月に公開した。国営沖縄記念公園事務所によると、今年6月末までに延べ約520万人が見学に訪れた。