メディア論が専門の伊藤昌亮成蹊大教授が7日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、7月の参院選で参政党が議席を大きく増やした背景について、富裕層優遇と貧困層支援で取り残された、世帯年収が400万円前後の「ロウアーミドル(中流の下)」に「日本人ファースト」のスローガンが支持されたと解説した。
伊藤氏は、参政の公約が減税推進といった「経済」、反ワクチンなどの「環境」、教育勅語尊重などを掲げる「文化」の3段階で構成されていたと分析。最近になって支持するようになった有権者は「経済」分野に魅力を感じていたのに、マスメディアなどは「文化」分野を批判し「議論がかみ合っていなかった」と振り返った。